21日目「カップル」(ΦωΦ)
みなさんは、周りにうまく行っているカップルはいますか?
俺の周りには一組、遠距離恋愛で続いているカップルがいます。しかし、ある事情により、俺は彼らを応援することができないのです。
今日はその話をしようと思います。
俺は高校のとき、仲の良い友達を集めてラインで「焼肉食いたいよね!やっぱ焼肉だよね!!」グループを作りました。
そのとき焼肉がどうしても食べたくてノリで作ったんですが、今じゃそれが何でも話し合う友達グループになり、当時は6人がいました。今では通称焼肉グループと呼ばれています。
コミュ力の高いメガネK(浪人中)、歴史政治経済倫理スペシャリストM(立命館)、天使みたいに優しいN(浪人中)、中性的な一人称私男I(同じ大学)、成績クラス一位の幼女崇拝男S、そして俺。
今はメガネKと天使Nは浪人を決めて、グループから一旦抜けたので、4人と一気に寂しくなりました。
天使Nと中性Iは、同じ卓球部だったということもあり、親友です。
そして天使Nは、ある女子Yと付き合っていました。
(今までに書き並べた人物はみな三年同じクラス。)
この女子Yが、俺は苦手な性格で、いろんな男子に抱き着いたり、笑い方がわざとらしくて怖かったんです・・。声も作っていたような感じでした。俺ははっきりと顔を見たことはない(もともと人の顔を見ない癖)んですが、他の男に聞くと可愛いとのこと。ただ、俺は意識的に関わりを避けていたので、話すことはなかったです。驚いたのは、俺の感覚に共感してくれた男子のほうが少なく、男女みな彼女を擁護していたのです。
女子Yは、前期はおとなしい感じだったのですが、後期からそのような性格が露わになってきました。
夏あたりから、恋におちた天使Nと女子Yは付き合うことになります。(俺は知らなかった・・。)
俺は一度だけ、二人が家近くの横断歩道を歩いているところを車の中から目撃したのですが、手を繋いだ普段おとなしい天使Nのカッコよさにあまりにも驚いて、肝心の女子のほうの顔を見忘れるという出来事がありました。
そんないつもの学校生活が続く中、女子Yと中性Iが、放課後よく一緒にいるようになりました。
最初は、仲いいんかな~程度だったのですが、徐々にやることが、友達とかそういうものじゃなくなってきました。
簡単に言うと、密着しているのです。
手をずっと繋いでいたり、互いの足を触りあったり、顔を至近距離まで近づけていたり、抱き合ったり、一枚のブランケットを共有していたり・・。
放課後の教室でですよ!?
俺みたいにまだ残って雑談している人もいれば、発展クラスということもあり、勉強している人も普通にいます。
あまりにも異常な行為でした。
俺は悪口は言わないようにしていたのですが、ある人は「気持ち悪い」とまで言うようになり、クラスだけでなく、学年にも噂は広がっていきました。
そしてある日。天使Nが女子Yと付き合っていることを知ります。
俺は頭が混乱しました。
それからも、ある男子から、朝女子Yに抱き着かれたから俺も返しに抱き着いたなんて言葉を聞きます。
・・。
俺の感覚はおかしいんでしょうか・・。
放課後に中性Iと幼女崇拝者Sと帰ったとき、さすがに俺も忠告をしました。
お前、さすがにやめとけって!Nが悲しすぎる!!
結構叫んだつもりなんですが、何かと詭弁を使ってごまかすのです。
完全に浮気でした。
でも天使Nは優しすぎるから、怒らない。中世Iの前でも笑顔で。
俺は、Nが放課後すぐに帰る理由を悟りました。
数か月前に彼女を失った俺としても、さすがにこれは許せませんでした。
彼らがそのような行為を続ける中で、もう一つ納得できないことがありました。
周りのみんなは、中性Iの悪口は言うのに、女子Yに関しては特に何も言及しないのです。
俺自身も、中性Iとは仲が良いので、その点にも腹が立ちました。
そして冬。コミュ力メガネKより、女子N(俺の元カノ)から得たという情報を耳にします。
女子Yが、「ラインで中性Iから告白されたんだけどー。」だとか、「最近うざい。」と呟いていたと。
流石の俺も、これには開いた口がふさがらなかった。
最初からそれが目的だったのか!自分、色んな男子から告白されて困っちゃうアピールをするためだけに、いろんな男子を弄んで・・。
天使Nの悲しみは、もはや自分の悲しみでした。
俺は天使Nと帰るとき、互いの傷を労わるように話し合いました。
それでも女子Yと中性Iは、放課後もそれを続け、一緒に帰ったりするのでした。
しかし、この話は春で終わりません。
女子Yは、中性Iと違う大学。違う県。
卒業を機に、すべてなくなるだろう。俺はそう思っていました。
しかし、彼らは恋人同士になったことを明言したのです。
大学では、俺は中性Iと良く会うのですが、毎週のように電車に乗って、女子Yに会いに行っているようです。
この前の文化祭の時も、二日目は二人で大学内を回っていました。
二人が今でも付き合っていることも納得できないのですが、何より悔しいのが、彼らがあの狭いクラスから、大学という新しい人たちしかいない環境に移動したことです。
つまり、みなは彼らの真っ暗な経歴を知らない。二人は、ごく普通の祝福すべきカップルとしてとらえられているのです。
天使Nは進路に悩み、最終的に浪人を決めました。
俺からしたら、なんて残酷な世界だよっていう心境。
苦しみに耐え抜いた彼が、もう一年あの受験生活を送るのに対し、二人は罪悪感もなしにまたデートを続けるのです。
俺は、仲の良い友達は好きでいたい。
こんなことを言うのは良くないのかもしれない。いや、きっと良くないのだろうけど、俺は二人に別れてほしい。中性Iは大学卒業後は本気で結婚したいと言っている。
あの女子Yが、別の大学で他の男子とどのように接しているのか。想像は容易です。
天使Nは、卒業前に笑って、もう吹っ切れたから大丈夫だよ。と言っていました。
俺は自分の幸せも大事だけど、彼が幸せを見つけるまでは、死ねないなって思う。
と、いう話でした。
とりあえずその話は抜きにして、天使NとメガネKに会いたいですね。春休みまであと4か月。
やっぱり6人揃って焼肉グループでしたし。
カラオケにも行きたいし、ボウリングだってしたい。そして何より焼肉が食べたい。
おっと・・。またもやながながーっと話してしまいました。
もしここまで読んでくれた人がいたらありがとう。文章にまとめて、少し楽になった気がします。
さて。今夜の晩御飯の話をしましょう。
今晩のメインは~
イチョウギリーノ
ササガキーノ
シメジーノ
ブタバラミソホンダシーノ
ということで、みんな大好き豚汁でございます。
感想としては、個人的には味がこれでいいんかなーって感じなんですが、家族の反応は良くて、結構おかわりしてくれましたね。
レシピはこちら
あと、ゴボウを初めて触りました。
ささがきも初めてしました。包丁でサッサッサッって。
そして気づいたこともあったんですけど、今まで作ってきたのって、普段家に出なかったものばかりなんですよ。今回の豚汁も同じく。
だから美味しいと言ってくれると、本当に嬉しいんです。
しかし、ひとつ失敗したことが。
じゃがいもの存在に、妹以外気づいてもらえなかったんです。
レシピの二倍、二個分入れたんですが、煮ていくうちにほとんど溶けてしまったようで。玉ねぎがなくなるのは聞いたことあったけど、まさかポテイトが消えるとは。
鍋をすると、何日ももつのでやっぱ楽ですね。
とはいえ、サボりはしませんよ。明日は何を作ろうかしら。