5日目「味付け」(ΦωΦ)
ルーズリーフに英語のまとめをしていたとき、隣の彼女はそれを突然取り上げました。
落書きをされて返ってきた紙。
隅に小さな文字で書いてありました。
「今日一緒に帰りませんか。」
初めて二人並んで歩く外。周りからの視線。
何もかもが新しくて。人生で一番の幸せでした。
重なる道はほんの少しだから、自転車を押してゆっくりと歩く。別れ際に勇気を出して差し伸べた手を、彼女は名残惜しそうに握ってくれました。
・・幸せは、ここまででした。
現実とは非常に残酷なものです。
数週間で、彼女の俺への気持ちは急速に冷めていきます。
話していてもぎこちない。話題が浮かばない。
彼女は俺よりも後ろのHや、右隣のYと話すことが日に日に多くなっていきました。
ひと夏というにも、短すぎる両想いでした。
俺は考えました。どうしたら彼女が振り向いてくれる。
どうしたら彼女が俺を見てくれる。
どうしたら、あの頃に戻れる・・。
恋人という名の束縛に加え、きっとそんな俺の北陸の雪のような重たさが、フレンドリーな彼女をもっと窮屈にさせた。
最後の電話は、あっという間でした。
友達に戻ろうなんて、世界で一番残酷な言葉でした。
泣いて泣いて・・。男らしさのかけらもない声で。俺は彼女の最後の願いに応えました。
4日後。7月25日。人生で一番苦しい誕生日。俺は18歳になりました。
それから高校を卒業するまで、俺は死にたくなるほどのストレスに押しつぶされました。
隣のYは、ハンサムで、頭が切れて、話が面白くて、いつも彼女を楽しませていました(学年で唯一北海道大学合格)。
隣の席という幸せが、失恋後の悲しみを余計に増幅させました。
一日中、彼女が他の男と話す会話が聞こえてくるのですから。何事も極端は良いことないってことです。
俺は彼女や周りの男子のことを強く憎みました。
同時に、彼らを嫌いになる自分への嫌悪感もたまっていく。
とりあえず今言えるのは、よく生きてるなってことです(笑)
これが俺が失恋受験生と自称していた理由です。
モチベーションなんてないし、肌もひどく荒れました。
失恋を乗り越える条件は、距離と時間でした。彼女は遠くの県へ引っ越していきました。
今じゃもう昔の話と言えるほど、俺は彼女の事を忘れてしまったけれど。
彼女は間違いなく、俺が人生で一番愛した人でした。
だから、俺は生きるんです。幸せになるために。
人生で一番愛する人を見つけるために・・。
なぁーんて。思ってないとやってられないです(笑)終わり。
さ、長々と話しましたが、今日のご飯の話しますよ!
昼はバイトのまかない。
夜は、また新しいものに挑戦しました!
昨日の鍋は予想以上に減りが早く、もう一品!ということで今回はこれを作りました。
どうですか!この見た目!
具はマカロニとベーコン、玉ねぎ、じゃがいも、白菜。
ホワイトソースも小麦粉から作りました。
しかし、いざスプーンですくい、口の中に入れると・・
「味付けを忘れました。」
いや、正しくは
「味が全然ついてない!」
これにはびっくりしました。チーズやらベーコンやらがあるから、塩コショウかけすぎるとしょっぱくなると思い、ひかえめにしたのですが、その判断は間違っていました。
あとで母に聞いてみると、グラタンはこれでもか!ってくらい味をつけても、まだ足りないそうです・・。
ホワイトソースもしゃばしゃばになっちゃったので、下層がシチューになっていましたし。
これはまだまだ試行錯誤が必要ですね。
とりあえずは、上から塩コショウをふりかけて食べれば、普通に美味しいです(笑)